健康法

冬の入浴は要注意!高齢者のヒートショック対策

2017/07/25

冬の入浴は要注意!高齢者のヒートショック対策

先日、祖父母宅に帰省した際、「お爺ちゃんが毎日お風呂に入らなくて困ってる」という話をお婆ちゃんから聞きました。お婆ちゃんにとっては悩みなのかもしれませんが、その話を聞いて私は少し安心しました。

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というのも、高血圧で動脈硬化も進行しているであろう88歳のお爺ちゃんだからこそ、ヒートショックによる突然死が心配だからです。単純にお風呂に入る機会が少ないほど、ヒートショックのリスクが低下すると考えられるため少し安心したわけですね。

ヒートショックとは?

急激な温度の変化により血圧の乱高下や脈拍の変動が起こること。冬場の入浴時や冷暖房の効いた部屋から外へ出た時などに起こりやすく、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞などの深刻な疾患につながる危険性がある。高血圧や動脈硬化の傾向がある人が影響を受けやすく、特に高齢者は注意が必要とされる。日本では年間1万人以上がヒートショックが原因で死亡しているとされ、室内における高齢者の死因の4分の1を占めるとも言われている。引用:コトバンク

「急激な温度変化による血圧の乱高下や脈拍の変動」、これがヒートショックの概要であり、高齢者が入浴中に浴室で突然死してしまう原因になってしまいます。

  1. 暖かい部屋で血圧が安定している状態
  2. 脱衣所で服を脱ぐと、血管が狭くなり血圧が一気に上がる
  3. 湯船に浸かると、血管が広がり血圧が一気に下がる
  4. 湯船から出て頭や体を洗うとき、また血管が狭くなり血圧が一気に上がる
  5. また湯船に浸かると、また血管が広がり血圧が一気に下がる
  6. 脱衣所で体を拭いているとき、また血管が狭くなり血圧が一気に上がる

これが「急激な温度変化による血圧の乱高下や脈拍の変動」ですね。

年齢と共に動脈の伸縮性や弾力性が失われ硬くなるパターンの動脈硬化は、加齢によって誰でも進行する動脈硬化ですから、高齢者の血圧が一気に上がると、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞などの危険性があるわけです。

逆に、血管が広がり血圧が一気に下がるのも危険です。

湯船に浸かってる際、ウトウトして眠たくなった経験はないでしょうか。あれは血管が広がり血圧が一気に下がることで脳に行く血液が不十分になり、気絶や失神しかけている状態です。眠っているわけではありませんから、湯船に浸かっているまま気を失えば溺死の危険性は十分考えられます。

このように急激な温度変化によって血圧の乱高下や脈拍の変動を引き起こし、突然死のリスクを高めてしまうのですから、急激な温度差の変化を最小限に抑えることがヒートショック対策になります。

ヒートショック対策

「急激な温度差の変化を最小限に抑える」とは、入浴前から入浴後までの一連の流れのなかで急激な温度差の変化を最小限に抑えるということですから、「脱衣所の温度」、「浴室の温度」、「お湯の温度」がポイントです。

脱衣所の温度を上げる

脱衣所で服を脱ぐ時、お風呂から上がってバスタオルで体を拭く時は、脱衣所の温度が低いと血管が狭くなり血圧が一気に上がってしまうため暖房器具を使って脱衣所を暖めるのがおすすめです。

浴室の温度を上げる

浴室暖房があれば良いのですが、祖父母宅は築50年ぐらいの古い家で、そんな気の利いたものは付いておりません。リフォームで浴室暖房を後付けできるみたいですが、無くても浴室の温度を上げることは可能です。

例えば、お湯を溜める際は高い位置からシャワーで溜める、脱衣所で服を脱ぐ前に熱いシャワーで浴室の壁や床を濡らしておく、お風呂のフタは使わずに暖かい水蒸気で浴室を充たす、暖かい空気を逃がさないように換気扇や窓の開閉に気をつけるなど、ちょっとした一手間で浴室の温度は上がります。

お湯の温度は40℃!

お湯の温度が40℃というと、慣れていない人にとっては「ぬるま湯」です。特に熱いお風呂を好む高齢者にとっては満足できない温度なのかもしれません。

しかし、「急激な温度差の変化を最小限に抑える」という意味では最適な温度です。

普段から40℃のお風呂に入っている人ならわかると思いますが、最初はぬるま湯に感じても10分ぐらい浸かっていると、汗がポタポタ落ちてきて体中が熱くなって湯船に浸かっていられない状態になり、お風呂上りでもその状態が続きます。それが体の芯から温まっている証拠。

では、42℃のお風呂に浸かるとどうなるか。

42℃以上の温度は体の表面を温めることはできても体の芯から温まることは難しく、温度差が大きくなってしまうため、突然死のリスクも高くなってしまいます。

熱い湯船に入って血液を皮膚の表皮に集めるよりも、ぬるい湯船に入って温かい血液を全身に循環させたほうが健康や美容にも良いですし、ヒートショックによる突然死のリスクも減らせると思うのです。

まだまだ寒い日が続きますので、ご家族に高齢者がいる方はヒートショック対策に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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