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糖質制限ダイエットや炭水化物ダイエットは危険?糖質制限の危険性について健康オタクが考えてみた!

2017/02/27

糖質制限ダイエットや炭水化物ダイエットは危険?糖質制限の危険性について健康オタクが考えてみた!

2010年から1ヶ月間や2週間、1週間という期間でスーパー糖質制限を繰り返し、2015年3月から昼食だけ玄米ご飯を一杯食べるスタンダード糖質制限を実践中です。

私が最も痩せた時は体重は70キロ→51キロ、体脂肪率は28%→11%で、「糖質制限ダイエット」や「炭水化物ダイエット」など、糖質をカットするダイエット法が最も合理的で効果的なダイエット法だと私は思っています。

しかし、その一方で「糖質制限は危険」という噂があり、私には友人や知人に糖質制限を薦めている責任、このブログでも糖質制限を薦めている責任がありますから、健康オタクの私が糖質制限の危険性についていろいろ考えてみました。

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「糖質」と「炭水化物」の違い

まずは基礎知識として、「糖質」と「炭水化物」の違いから簡単に説明させて下さい。

出典:糖尿病特集サイト/メディマグ. 糖尿病

糖質は炭水化物の一部、炭水化物は糖質と食物繊維の総称で、糖類の説明は省きますが、次のような認識で問題ありません。

  • 「炭水化物」-「食物繊維」=「糖質」
  • 「糖質」+「食物繊維」=「炭水化物」

ですから、炭水化物ダイエットをすると必然的に糖質制限となり、糖質制限ダイエットをすると炭水化物の摂取量が減るため、両者は同じような意味で用いられることもありますが、糖質制限のやり方や方法、制限する糖質の種類などで厳密にいうと両者は異なる似て非なるものです。

ただ、「糖質の摂取量が減る」という意味ではどちらも変わりませんから、ここでは「糖質制限」と統一して話を進めさせていただきます。

糖質制限の危険性

糖質制限、つまり糖質の摂取量が減ることによってどのような危険性があるのでしょうか。

糖質制限で栄養不足になる危険性

まず、栄養に関する知識を持たない人、栄養に関して無頓着な人が糖質制限を行うのは危険です。

三大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)でいうと、糖質には必須糖質や必須炭水化物というものは存在しませんが、脂質とタンパク質には必須脂肪酸や必須アミノ酸があり、ビタミン、ミネラル、食物繊維まで加えて考えると、「炭水化物をやめたら痩せるんでしょ!」と安易な考えで糖質制限を始めるのは栄養不足になる危険性があります。

例えば、炭水化物ダイエットで毎日食べていた白ご飯をやめたとします。

白米は炭水化物(糖質+食物繊維)ですから、糖質の摂取量が減ると同時に、食物繊維の摂取量も減っていることを自覚しておく必要があります。また、白米は糖質と食物繊維だけでなく、微量ではあるもののタンパク質(アミノ酸)や脂質(脂肪酸)、ビタミン、ミネラルも含まれるため、そのような不足しがちな栄養素を他の食品から補う必要があるのです。

栄養を考えない人が糖質制限を行うと、糖質の摂取量だけを減らしているつもりでも、気付かないうちにタンパク質や脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維の摂取量まで減らしてしまっている危険性があるわけですね。

最低限の知識として以下のことを理解している、そして、それを実践できる人でなければ、糖質制限は栄養不足になる危険性があるといえるでしょう。

  • 複合糖質と単純糖質(精製糖質)の違いを理解している
  • 必須脂肪酸を理解し、オメガ3脂肪酸を積極的に摂れる
  • 必須アミノ酸を理解し、アミノ酸スコア100の食品を積極的に摂れる
  • 脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンを理解し、毎日必要量を摂れる
  • 主要ミネラルと微量ミネラルを理解し、毎日必要量を摂れる
  • 不溶性食物繊維と水溶性食物繊維を理解し、毎日バランスよく必要量を摂れる

糖質制限は糖質の摂取量を減らすのですよ。

もし、糖質と一緒に脂質やタンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維の摂取量まで減らしたり、知らないうちに減っていたら体調不良になるのは至極当然であり、自分の栄養管理をできない人が糖質制限を始めるのは危険だと言わざるを得ないのです。

先日、NHKの「クローズアップ現代+」で糖質制限についてやっていましたが、その中で紹介された男性(54歳)は自己流の糖質制限で体調不良になったという話がありました。「キャベツの千切りに蒸し鶏をのせたサラダ」、「ゆでたまごは糖質の少ない白身だけ」という栄養管理が全くできていない食事では体調不良は必至。

しかも、この男性はただでさえ糖質以外の栄養素が不足しているのに夕食抜きまでやっていたようです。そのような食生活で体調を崩した結果、「糖質制限=危険」と結論付けるのは少し乱暴に思います。

今年の6月、知人のYさんに炭水化物ダイエットを薦めて、減量には成功したのですが、Yさんの食生活があまりにもひどかったので、先日、3日間かけて食生活について話し合い、今は食生活の改善に取り組んでいます。

糖質制限ダイエットや炭水化物ダイエットは、糖質の摂取量を抑えるだけで簡単に減量できます。しかし、減量の代償として体調を崩したり、肌がボロボロ、髪がパサパサなど不健康なダイエットになってしまっては馬鹿らしいので、栄養に関する知識は必要不可欠です。

糖質制限で栄養バランスが悪くなる危険性

栄養バランスが良い食事として、厚生労働省が推奨している(ような)「PFCバランス」という栄養バランスの目安にされているものがあります。

出典:お腹の脂肪.com

「PFCバランス」は消化吸収されエネルギーとなる三大栄養素、タンパク質(Protein)・脂質(Fat)・炭水化物(Carbohydrate)の頭文字をとったもので、食事のカロリー、もしくは1日の摂取カロリーは炭水化物60%、脂質25%、タンパク質15%の比率が望ましいとして厚生労働省の「食事バランスガイド」に明記されています。

そして、糖質制限は糖質を大幅にカットするため、PFCバランスが崩れ、栄養バランスが悪くなる危険性があるといわれています。

しかし、私は厚生労働省が推奨している「PFCバランス」自体に疑問を持っています。「食事バランスガイド」について夏井睦先生の著書から引用させていただきます。

この「食事バランスガイド」は、国立健康・栄養研究所が、日本人の平均的な食事を調査し、その平均値を算出したものをベースに作られたからだ。
ようするに「栄養学的・生物学的にこの量を摂取する必要がある」という数字ではなく、日本人は習慣としてこのような食事をしていますよ、という調査結果から、日本人の食事の理想的なバランスを割り出した代物なのだ。つまり、科学とはまったく無関係な、単なるアンケート結果にすぎない。当然、科学的根拠は皆無と見なすべきだ。
これをたとえていえば、「中学1年生は学習内容を理解するためには、毎日自宅で2時間勉強すべきである」と推奨するのでなく、「中学1年生にアンケートをとってみたら、毎日自宅で30分しか勉強していない生徒が多かった。だから勉強は30分がよい」と提言しているようなものだ。
農水省や厚労省がアンケート結果を元に「カロリー数の6割以上は炭水化物で摂取すべきである」と考えているのであれば、これは科学の基本すら知らないといわざるをえない。これが許されるのなら、科学に実験も考察も不要になり、多数決で決めればいいことになってしまう。引用:炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学

これが事実であるならば、PFCバランスは「日本人は炭水化物60%、脂質25%、タンパク質15%の比率でカロリーを摂っている人が多いですよ」という単なるアンケート結果です。

しかも、炭水化物60%、脂質25%、タンパク質15%という比率のカロリー摂取が日本人の平均的な数字であるならば、高血圧患者1,010万800人、脂質異常症(高脂血症)206万2,000人、糖尿病950万人という生活習慣病の現実を考えると、日本人の栄養バランスは既に崩壊していると言わざるを得ません。

もし、厚生労働省のほうで科学的根拠を示せるのであれば、私ではなく夏井睦先生のほうにお願いしたいのですが、PFCバランスの正しい比率というのは、老若男女、1人ひとりの生活スタイルや活動量によって異なるでしょうし、万人に通用するPFCバランスは存在しないと考えるのが自然だと思います。

また、科学的根拠があり、適切な摂取比率が明らかになったとして、その比率どおりに摂取したとしても、炭水化物はGI値が高い白米から、脂質は飽和脂肪酸やトランス脂肪酸から、タンパク質は必須アミノ酸の充足率が悪いというのであれば、それこそ不健康であり、PFCバランスそれ以前の問題でしょう。

ですから、「糖質制限はPFCバランスが崩れ、栄養バランスが悪くなるから危険だ!」と簡単に決め付けるのは如何なものかと思うわけですね。

糖質制限で脳が正常に働かない危険性

糖質制限は、脳のエネルギー源であるブドウ糖の供給がなくなるため、脳が正常に働かない危険性があるといわれています。

しかし、脳のエネルギーになるのはブドウ糖だけでなく、ケトン体の「3-ヒドロキシ酪酸」という物質も脳に入る血流にある血液脳関門という関所を通過でき、脳のエネルギー源になることがわかっています。

さらに、ブドウ糖だけを脳のエネルギー源とするよりも、ブドウ糖と同時にケトン体も脳のエネルギー源としたほうが脳波に良い影響を与え、発想力や集中力、直感力が冴えるといわれていて、ケトン体をつくり脳のエネルギー源とする方法こそ糖質制限なのです。

出典:「糖質中毒」糖が脳をバカにする! 糖に変わる脳の栄養源「ケトン体」で脳力アップ

では何故、糖質制限をして「頭がぼーっとする」や「集中力がなくなる」という人がいるのでしょうか。このことについて考えられる理由は3つ。

1つ目は「栄養不足」です。これは先述したとおりですが、いくらブドウ糖が脳のエネルギー源になるといっても、ブドウ糖さえ摂っていれば脳は正常に働くのかというとそうではありません。脳を正常に働かせるためのプロセスとして各栄養素が必要不可欠であり、糖質以外の栄養が不足している可能性が考えられます。

2つ目は「マインドコントロールやプラシーボ効果」です。「ブドウ糖だけが脳にとって唯一のエネルギー源です」というマインドコントロールによって生じる思い込みや、「甘いものを食べたから脳の疲れが取れた」というプラシーボ効果は精神的に軽視できない重大な問題だと考えられます。

3つ目は「ケトン体回路が機能していない遊離脂肪酸の使い方がヘタクソな体」です。

よく言われる「脂肪を燃焼しやすい体」や「太りにくく痩せやすい体」というのは、遊離脂肪酸を上手に使うことができる体を指します。糖質をカットすると、体脂肪を材料としてケトン体をつくり、そのケトン体が脳だけでなく全身のエネルギーとして使われます。

しかし、長年ブドウ糖だけをエネルギー源としてきた体は、遊離脂肪酸をケトン体につくり変えるという肝臓の代謝機能が衰えているため、遊離脂肪酸からケトン体をつくるということに慣れていない、つまり遊離脂肪酸の使い方がヘタクソな体というわけですね。

解糖系回路が機能しているだけでケトン体回路が機能していない体ともいえるのですが、では、どのようにすればケトン体回路を機能させられるのか、白澤卓二先生の著書から引用させていただきます。

炭水化物がつねに入っていると、肝臓や筋肉での糖新生はできなくなります。
ケトン体回路を機能させるためには、約2週間程度、炭水化物ゼロでたんぱく質や脂質の多いものを食べることが必要です。引用:2週間で効果がでる! 白澤式ケトン食事法

これは私自身も実感したことですし、私の友人や知人もそうなのですが、三食ともに主食抜きのスーパー糖質制限を始めて体重や体脂肪が減り出すのは2週間を過ぎたあたりからで、砂糖中毒や糖質依存度が強い人でも3週間ほどで徐々に効果が現れてきます。

これはケトン体回路が機能し始めた証拠で、遊離脂肪酸を上手に使うことができる体になるまでに約2、3週間は必要ということですね。

ですから、糖質制限を始めて2、3週間未満というのは、遊離脂肪酸からケトン体をつくるのがヘタクソな体なので、頭がボーっとしたり、集中力の低下や低血糖症などの危険性は十分に考えられます。

糖質制限で便秘になる危険性

糖質制限は便秘になる危険性があるといわれています。

便秘の原因には、「運動不足」や「腸内環境」なども考えられますが、糖質制限によって便秘になったというのであれば、「食物繊維不足」や「水分不足」が便秘の原因として有力と考えられます。

炭水化物(糖質+食物繊維)を摂らない炭水化物ダイエットは、食物繊維が不足しがちになるため、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維をバランスよく意識的に摂るようにします。個人的には不溶性と水溶性のバランスが良い納豆がおすすめです。

また、糖質制限は「糖質以外だったら何でも…」なので、利尿作用のあるアルコールやカフェインを含む飲み物を飲み過ぎてしまったり、主食を食べない分、主菜や副菜ばかりを考えてしまいますが、水分補給には汁物も大切ですから、食事に味噌汁やスープを加えたり、利尿作用のない飲み物(ルイボスティーなど)を意識的に飲みましょう。

糖質制限で血液が酸性になる危険性

糖質制限をすると、血中のケトン体が上昇して血液が酸性になる危険性があるといわれています。

しかし、これは間違いであり、そのような危険性はありません。

私の先輩の娘さんが、3歳頃に1型糖尿病を発症し、インスリン注射の間隔が空き過ぎた状態で、チョコレートなどの甘いお菓子を食べてしまい、血液pHが酸性に傾く「ケトアシドーシス」という病態に陥り、嘔吐を繰り返し、意識も失いかけ、真夜中に救急車を呼んだ経験があります。

この「ケトアシドーシス」という病態は本当に危険な状態ですから、よく誤解されるところなのですが、糖質制限によって血中のケトン体が上昇した状態は「ケトーシス」と呼ばれ、「ケトーシス」で血液pHが酸性に傾くこと(アシドーシス)もアルカリ性に傾くこと(アルカローシス)もありません。

つまり、「ケトアシドーシス」と「ケトーシス」は全くの別物です。

私は先輩の娘さんの「ケトアシドーシス」を目の当たりにしたのでよくわかりますが、何度も嘔吐を繰り返し、呼吸困難や意識障害という症状で、一刻も早く救急車を呼ばなければいけないほど危険な状態です。

糖質制限では、ずさんな栄養管理による体調不良、ケトン体回路が機能しだすまでの集中力の低下や低血糖症などは考えられますが、糖質制限が原因で血液pHが酸性に傾く「ケトアシドーシス」の病態に陥った人を見たことがありません。

もし、糖質制限で血液pHが酸性に傾くのであれば、PFCバランスのアンケート結果ではなく、政府による厳しい規制が必要なほど大きな社会問題となっているはずです。糖質制限のライザップなどは営業停止になってもおかしくないでしょう。

人間の体には「酸塩基平衡」といって、pH7.35-7.45のほぼ一定の値に血液pHを調整する恒常性(ホメオスタシス)の機能が備わっています。これは外気温が高くても低くても、体温を一定に保とうとする体温調節と同じようなものですから、27度のエアコンの効いた部屋にいても体温は37度前後を保てるのと同じように、糖質制限ぐらいで血液が酸性に傾くことはありません。

糖質制限で筋肉量が減少する危険性

糖質制限は筋肉量が減少する危険性があるといわれています。

糖質制限をすると筋肉が減るというのは本当です。しかし、それを危険と判断するかしないかは人それぞれだと思っています。

糖質制限ダイエットは、食事から糖質を摂取しないことで「糖新生」を利用するダイエット法です。「糖新生」とは、血糖値を維持するために糖以外の物質、例えば、筋肉に蓄えられたグリコーゲンからブドウ糖を生成したり、筋肉のタンパク質をアミノ酸に分解して肝臓でブドウ糖に作り変えるのです。

そして、その後に、脂肪組織であるグリセロールからブドウ糖を生成したり、脂肪酸からケトン体を生成することで内臓脂肪や皮下脂肪が減って、体重や体脂肪も減少するというのが糖質制限の概要です。

ですから、糖質制限で筋肉量が減少するのは当然のことですが、それを危険と判断するかどうかは人それぞれであり、「これは危険だ!」と思うのであれば糖質制限をする必要はないのです。

筋肉の役割として「骨格を動かす」、「体温の維持」、「血液循環を促すポンプ機能」、「外部の衝撃から身を守る」などが考えられ、筋肉は健康維持のために必要不可欠なものですから、やはり筋肉量の低下というのは良いことではないですね。

ただ、筋肉量の減少と“何か”を天秤にかけて、糖質制限を検討してみる価値は十分にあるでしょう。

例えば、もし私が肥満体型であり、肥満が原因となる病気として、「糖尿病」や「高血圧」、「脂質異常症」などの生活習慣病からメタボリックシンドロームのリスクが高かったり、それに伴い、「動脈硬化」から「心筋梗塞」や「脳梗塞」のリスク、また、「変形性膝関節症」や「睡眠時無呼吸症候群」で、QOL(生活の質)が低下するのであれば、私はそれを重く受け止め、筋肉量が減少する覚悟でスーパー糖質制限を始めるでしょう。

逆に、年齢や性別、日頃の運動量などによって、糖質制限による筋肉量の減少を避けたほうが良い場合も当然あります。

出典:いつまでも健康でいたい!筋肉のアンチエイジング | タニタ

筋肉量は加齢とともに減少していき、下肢にいたっては男女ともに20代をピークに減少、全身の筋肉量は70歳前後で約10%減少、男性は85歳前後で約20%減少ということを考えれば、高齢者は筋肉量をできるだけ減らさないようにしたほうがQOL(生活の質)は保たれるでしょう。

もちろん筋肉量の減少は良いことではありませんが、糖質制限をしたほうが危険な人としないほうが危険な人がいるため、それはご自身の年齢や性別、日頃の運動量などを考慮し、検討するべきであり、「糖質制限は筋肉量が減少するから危険」とは一概には言えません。

糖質制限で基礎代謝が低下する危険性

糖質制限は筋肉量が減少することによって基礎代謝が低下する危険性があるといわれています。

しかし、私は基礎代謝の低下が危険だとは思いません。

糖質制限は筋肉量や体重、体脂肪が減少するため基礎代謝は低下します。未だに基礎代謝の低下を心配される方が多いのですが、基礎代謝を気にされる方には「基礎代謝が下がって何か困ることがあるんですか?」と私はいつも尋ねています。

すると、「基礎代謝が下がると痩せにくい体になる」や「基礎代謝を上げて消費カロリーを増やしたい」というダイエットに関する返答が多いのですが、基礎代謝とダイエットは無関係といってもいいほどあまり関係ありません。

そもそも基礎代謝量とは、1日何もしない状態で消費されるエネルギー量を指しますが、これは厚生労働省が決めた「基礎代謝基準値」と「基準体重」によって算出されていて、自分の基礎代謝量を知るためには、「基礎代謝基準値」と「自分の体重」で計算しなければ意味がありませんし、それを知ったところでやはり意味がありません。

「基礎代謝基準値」×「自分の体重」=「自分の基礎代謝量」になります。

出典:日本人の食事摂取基準(PDF)

例えば、35歳男性の1日の基礎代謝量は1530kcalとなっていますが、これは体重68.5キロの場合であり、私(35歳男性)の体重は約56キロですから、「22.3」×「56」=「1248」。つまり私の基礎代謝量は1248kcalとなります。

一般的に1248kcalというのは非常に低い基礎代謝量です。しかし、私は肥満ではなく、身長169センチ、体重56キロ、BMI19ぐらいのやや痩せ型の標準範囲内です。自分でいうのもなんですがスリム体型です。

基礎代謝量に大きく関係するのは「体重」です。

森拓郎氏の著書に「有能なボディビルダーでさえ、純粋に筋肉量を1、2キロ増やすのに1年近くを要するとも言われます。」とあるように、もし、基礎代謝量を上げたければ、筋肉量を増やすより、体脂肪を増やして体重を増やすほうが手っ取り早いです。しかし、減量を目的に体重や体脂肪を増やしてまで基礎代謝量を上げるのであれば本末転倒ですよね。

体重が増えれば基礎代謝量は上がる、体重が減れば基礎代謝量は下がるのですから、体重や体脂肪が減少する糖質制限は基礎代謝量が低下して当然であり、基礎代謝量に固執する必要はないわけです。

糖質制限でリバウンドする危険性

糖質制限は、糖質制限をやめるとリバウンドする危険性があるといわれています。

テレビ朝日系列の「モーニングショー」では、「糖質制限(炭水化物抜きダイエット)で目標を達成したからといって通常の食生活に戻すと、リバウンド率100%」と仰っていたのですが、これは当然であり、当たり前の話ではないでしょうか。

当たり前すぎて理解に苦しむのですが、以前は体重70キロだった私の実体験を一例にしたいと思います。

以前の私は体重70キロでしたが、糖質制限や食生活の改善で今の体重は56キロです。体重70キロの時を「通常の食生活」とするならば、通常の食生活とは体重70キロをキープできる食生活であり、体重56キロの今の私が以前の食生活「通常の食生活」に戻したら、100%とは言い切れませんが、体重70キロまでリバウンドする可能性は高いでしょう。

また、「リバウンド率」がリバウンドするかしないかという両極端な確率ならば、体重56キロの私が体重57キロにリバウンドした時点で「リバウンド率100%」と言えるわけですね。

そして、「通常の食生活」というのも理解に苦しみます。体重70キロ、体脂肪率28%だった頃はいわゆる「隠れメタボ」だったのですが、その隠れメタボという体を作った食生活を「通常」と言えるのかどうか疑問であると同時に、当時の食生活に戻りたいとは思いません。

「糖質制限をやめるとリバウンドする」と考えるよりも、リバウンドしない食生活に改善することが大切です。

糖質制限にしても、スーパー糖質制限、スタンダード糖質制限、プチ糖質制限という種類がありますし、糖質摂取による血糖値の急上昇を抑える糖質のコントロールもリバウンド対策には有効なので、糖質制限をするかしないかの二択ではなく、自分に合った糖質制限や糖質のコントロールを一生続けていく必要があると私は思います。

糖質制限で急死する危険性

最後に、糖質制限で急死する危険性があるといわれているので考えてみましょう。

2月に「糖質制限ダイエット」の専門家、桐山秀樹氏が心不全で亡くなられ、6月に「炭水化物抜きダイエット」を実践していた鳩山邦夫氏が十二指腸潰瘍で亡くなられました。

お二方のご冥福をお祈りいたします。

さて、そこで糖質制限ダイエットや炭水化物ダイエットと「急死」や「突然死」が結び付けられ考えられているわけですが、死因が「十二指腸潰瘍」というのは稀なケースなので鳩山邦夫氏については詳しくわかりません。しかし、桐山秀樹氏の死因である「心不全」というのは心疾患の中では最も多い死因です。

厚生労働省発表の「人口動態統計の概況」によると、平成26年1年間の死因別死亡総数のうち、心疾患(高血圧性を除く)は19万6,926人で、死因別死亡数全体の15.5パーセントを占めており、悪性新生物(がん)に次ぐ2番めに多い数字でした。

心疾患の死亡数(内訳)

慢性リウマチ性心疾患 2,308人
急性心筋梗塞 3万8,991人
その他の虚血性心疾患 3万4,894人
慢性非リウマチ性心内膜疾患 1万0,217人
心筋症 3,841人
不整脈及び伝導障害 2万9,739人
心不全 7万1,656人
その他の心疾患 5,280人

死因別死亡数を性別にみると、心疾患で亡くなった男性は9万2,278人で全体の14.0パーセント、女性は10万4,648人で全体の17.1パーセントという結果に。男女とも死因の第2位となっています。引用:日本生活習慣病予防協会

慢性心不全か急性心不全かはわかりませんが、平成26年に「心不全」で亡くなられた方は7万人以上です。その約7万人すべてとは言いませんが、少なくとも過半数が「糖質制限をやっている期間中だった」というのであれば、糖質制限と心不全に因果関係があるといえるでしょう。

また、突然死というのも少なくありません。例えば、スポーツ中の突然死です。

出典:健康長寿ネット

1984年~1989年なので少し古い参考資料になりますが、桐山秀樹氏や鳩山邦夫氏と同じ60歳以上では、ゲートボールやゴルフという比較的緩やかなスポーツでも突然死の危険性があるようです。

そして、全体的にランニング中の突然死が最も多く、死因はどの年代も「急性心不全」が最も多いということを考えれば、「ランニング」、「急性心不全」、「急死」を関連付けられるのではないでしょうか。

出典:健康長寿ネット

これは「ランニングは危険だから止めましょう」と言っているわけではなく、“何か”と急死を関連付けるのは比較的簡単であることと、普通の生活を送っていても突然死のリスクがあるということは事実であり、「糖質制限」と「急死」を簡単に関連付けてしまうのは如何なものかと思うわけですね。

まとめ

糖質制限の危険性について長々と書いてしまいましたが、最も危険なのは最初のほうに書いた「栄養不足」だと思います。

糖質制限ダイエットや炭水化物ダイエットでは「痩せたいから食べない」と考える人も少なくありません。しかし、糖質制限に限らず、栄養不足は体調不良の原因となってしまいますし、炭水化物を抜くからこそ、不足しがちな栄養素を他の食品から補う必要があります。

私はきちんと栄養管理ができれば糖質制限に危険性はないと思っています。

「糖質制限ダイエット」や「炭水化物ダイエット」など、糖質をカットするダイエット法が最も合理的で効果的なダイエット法や健康法だと思っていますから、糖質制限を検討中の方は闇雲に始めるのではなく、ご自身で栄養に関する知識を身につけたり、栄養管理をしてくれるライザップで始めるなど、栄養不足のリスクを軽減する糖質制限がおすすめです。

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